こんにちは、イヌヲパパです。
柴犬を家族に迎え、「可愛い」だけではどうにもならない現実に直面した生後5か月の頃。
毎日のように噛まれて血を流し、散歩の準備(ハーネス装着)だけで夫婦で脂汗をかいていた私たちは、手詰まりと焦りの中で、すがるような思いでプロのドッグトレーナーに助けを求めました。
それから半年。
生後11か月を迎え、一連のドッグトレーニングがようやくひと段落しました。
この記事を読み終えると、10万円を投じた6か月の全行程が分かり、「プロに頼むべきか」を判断するための全体像がつかめています。
結論、しつけとは「犬を変えること」ではなく、「飼い主が学ぶプロセス」でした。
今回は、このブログの大きなテーマでもあった「柴犬のしつけ」について、総額10万円の費用をかけて取り組んだ全行程を振り返ります。
現在のイヌヲの状態と、私たち家族が10万円という決して安くないお金を払って導き出した「結論」をまとめました。
同じように柴犬のしつけに悩み、「もうプロに頼むしかないのか」「でも、本当にお金を払って変わるのか?」と検討している方の、一つの判断材料になれば幸いです。
ドッグトレーニングにかかった費用と期間の全貌
我が家が約半年間で実施したトレーニングの内容と、そのリアルな費用内訳は以下の通りです。
- 期間: 生後5か月 〜 11か月(約6か月間)
- 総額費用: 約100,000円
- 内訳:
- 訪問トレーニング(50,000円/全5回): 自宅に先生を招き、日常の接し方や飼い主としてのルールを指導してもらう。
- 預託トレーニング(50,000円/1か月半): プロの施設に預け、環境を変えて集中的に訓練する(※当初1か月の予定でしたが、イヌヲの抵抗が強く半月延長しました)。
- アフターフォロー(無料/2回): 預託から帰宅した後の、リバウンドへの対応や最終的な微調整。
決して安い金額ではありません。
しかし、これから先10年以上続くイヌヲとの生活を考えたとき、このままでは犬も人も不幸になると感じての「必要な先行投資」でした。
10万円を投じた6か月間の道のり(5つのフェーズ)
この半年間は、決して平坦な道ではありませんでした。これまでの過程は、大きく5つのフェーズに分かれます。
① 絶望のスタートと家庭でのルール設計
当初の我が家は、ハーネスを装着するだけで大騒ぎ。
私が分厚い皮手袋をして押さえつけ、本気で噛まれる毎日でした。
限界を迎えて呼んだトレーナーの先生から最初に指摘されたのは、犬の問題行動そのものではなく「飼い主の態度のブレ(曖昧さ)」でした。
プロの視点を入れることで、「褒める:叱る=9:1」というルールの設計が必要なのだと痛感しました。
② 「褒め方」と「叱り方」の技術習得
ただ感情的に怒鳴るのではなく、短く低く「ダメっ!」と伝える技術。そして、良い行動をした1秒以内にご褒美を出して褒める技術。
タイミングや日常の接し方について、専門家から「正しいしつけの型」を徹底的に学びました。
③ コマンドという「共通言語」の獲得
「おすわり」「待て」「ハウス」。
これらは犬に芸を仕込むためのものではなく、人間と犬が安全に暮らすための「共通言語」であることを学びました。
完璧な服従ではなく、少しでも意思を通じ合わせるためのツールとして、我が家の生活に浸透していきました。
④ 手詰まりからの「預託トレーニング(預け入れ)」
訪問指導を重ねても、イヌヲの「体に触られることへの極度の拒絶(ハーネス問題)」を完全に払拭するには至りませんでした。
成長とともに自我が強くなるイヌヲを見て、家庭内での改善に限界を感じた私たちは、追加費用を払い、1か月半の預託トレーニングに踏み切りました。
柴犬特有の頑固さもあり、予定より時間はかかりましたが、プロの手によって「人の指示を聞くための土台」がしっかりと作られました。
⑤ 帰宅後のリバウンドと家族の再調整
「プロに預ければすべて解決」という魔法はありませんでした。
帰宅直後、環境の変化や飼い主の油断から、以前の威嚇や抵抗が再発する「揺り戻し(リバウンド)」が起きました。
しかし、土台はできていたため、先生のアフターフォローを受けながら、家庭環境に合わせて再度「共通言語」を定着させる作業を行い、今の落ち着きを取り戻しました。
現時点での成果と、依然として残っている課題
半年間のトレーニングを経て、今のイヌヲはどうなったのか。
改善されたことと、まだ残っているリアルな課題を包み隠さず書きます。
改善されたこと(得られた成果)
- 日常の管理が圧倒的に楽になった:
あれほど拒絶し、夫婦二人がかりで脂汗をかいて格闘していたハーネスやリードの着脱、帰宅後の足洗いが、今ではほぼ無抵抗でできるようになりました。
「私が一人でイヌヲを誘って散歩に出ていく。」という当初イメージしていた日常が現在は成立しています。
この当たり前と考えていたことが、全然できませんでしたからね・・・ - 対応の明確化(飼い主の成長):
問題行動が起きた際、以前のようにパニックになったり感情的に怒ったりすることがなくなりました。
「こういう時はこう対処すべき」という明確な判断基準を持てるようになりました。 - 生活の安定と拡張:
噛まれるリスクが激減したことで、自宅でのシャンプーが可能になるなど、自分たちでケアできる範囲が広がりました。
依然として残っている課題
- 本能的な拒絶はゼロではない:
特定のケアなど、イヌヲが本能的に「嫌だ」と感じることへの抵抗は、完全に消えたわけではありません。 - 噛むリスクはまだ存在する:
シチュエーションによっては、現在も噛まれる可能性は残っています。例えば、雨の日にカッパを着せてみようとしたり、無理に歯磨きをしようとしたりすると、強い拒絶反応を示します。
結論:しつけとは「犬を変える」のではなく「飼い主の学び」だった
トレーニングの最終日、先生からはこんな言葉を頂きました。
「この月齢で、このレベルまで教えが入っているのは、ご家族が真摯に取り組んだ結果です。自分の経験から見ても、ここまでできている犬と家族なら、この先は大丈夫ですよ」
この言葉を聞いたとき、これまでの苦労や流した血、家族でぶつかり合った日々を思い出し、実は少しウルっとしてしまいました。
この半年で痛感したのは、ドッグトレーニングとは「犬を機械のように大人しく作り替えるもの」ではないということです。
それは、「柴犬という和犬の性質を理解し、飼い主がどう犬をコントロールし、どこで折り合いをつけるか」を学ぶプロセスでした。
すべてが理想通りの、どこを触っても怒らない完璧な犬になったわけではありません。
でも、イヌヲの本能を尊重し、「無理なことは諦める(カッパや家トイレなど)」「絶対に譲れないルールは徹底する」というメリハリをつけることで、イヌヲと無理なく暮らせる「我が家なりの落としどころ」には到達できたと確信しています。
FAQ(よくある質問)|ドッグトレーニングについて
- 費用10万円の価値はありましたか?
-
家族全員、「間違いなくやって良かった」と考えています。
自分たちだけでは解決できない手詰まりな状態を脱する、大きなきっかけになりました。これからの10年、15年の安心を買ったと思えば、決して高くはありません。 - 噛み癖は完全になくなりましたか?
-
「完全になくなる(絶対噛まない犬になる)」というより、「噛まれる場面を事前に回避し、落ち着かせることができるようになった」という表現が近いです。
犬の性格が変わったというより、飼い主側のコントロールスキルが上がったことが最大の要因です。 - トレーニングを頼めば、飼い主は何もしなくていいですか?
-
いいえ、むしろ逆です。
トレーナーは「犬との接し方の基準」を教えてくれる存在であり、実践するのは飼い主自身です。預託トレーニング後も、家庭での反復練習は必須でした。
まとめ|完璧を求めない育犬へ
柴犬のしつけに悩んで、このブログにたどり着いた方にお伝えしたいこと。
それは、「一人で抱え込まず、限界を感じたらプロの目を入れるのは決して恥ずかしいことではない」ということです。
10万円の投資は、イヌヲを変えただけでなく、私たち家族の犬への向き合い方を根本から変えてくれました。
これからも完璧を求めすぎず、「まあ今日はこんなもんか」と笑いながら、イヌヲと一緒に生きていこうと思います。
▼理想のしつけと現実のギャップに悩み、心が折れそうな方へ。我が家が2年間の試行錯誤の末にたどり着いた『柴犬と折り合いをつけるための全知識』をこちらのガイド記事でまとめています▼









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