愛犬は元気に走り回っているし、ご飯もよく食べている。
だから血液検査なんて、とまだ受けたことがない方はいませんか。
この記事を読み終えるころには、犬の先天性疾患が発覚した場合の診断から、それを受けてどのようなアクションが発生するか?ケーススタディができます。
というのも先日、予防接種のついでに受けた血液検査で、イヌヲの先天性小肝症が発覚しました。
結論、元気に見える犬でも肝機能の数値が悪いことがあります。先天性の場合は治りませんが、進行を抑えながら付き合っていくことはできます。この記事では、検査のきっかけから診断・その後の対応まで、我が家がたどり着いた流れをお伝えします。
犬の肝機能が悪い原因|先天性と後天性の違い
犬の肝機能異常には、後天性と先天性の2種類があります。
後天性は食事・薬・感染症・加齢などが引き金になるもので、原因を取り除くことで改善できる場合があります。
問題は先天性です。
生まれた時点で肝臓の構造や機能に問題があるタイプで、代表的なものに門脈シャントや小肝症があります。
イヌヲに見つかったのは小肝症でした。
先天的に肝臓のサイズが通常の7割程度しかなく、処理能力が低いため血液検査の肝数値が高く出ます。
外見上は元気に見えても、内部では慢性的に肝臓へ負荷がかかっている状態です。
症状として表に出にくいことが、先天性疾患の発見を遅らせる一番の理由です。
我が家の体験|検査のきっかけから診断まで
きっかけは「ついで検査」だった
通っている動物病院では、予防接種のタイミングで血液検査を同時に受けることができました。
軽い気持ちでお願いしました。
元気だし、異常なんて出ないだろうという思い込みがあったのは確かです。
結果が出たとき、肝数値のいくつかが正常範囲を外れていました。
「健康を確認する検査」のつもりが、「一生付き合う持病を発見する検査」になりました。
「元気=健康」という前提が崩れた瞬間です。
精密検査の準備|絶食と投薬の難しさ
後日、エコー・レントゲン・血液の精密検査を行うことになりました。
この検査には、食前と食後の胆汁の動きを比較する工程が含まれるため、前日夜からの絶食が必要です。
絶食中に困ったのが安定剤の投与でした。
警戒心の強いイヌヲに、フードなしで錠剤単体を飲ませるのは難易度が高い。
そこで前日からフードに混ぜて薬にご飯の匂いをうつし、当日は匂いを手がかりに自然に飲んでもらう方法を取りました。
この作戦は成功しました。
絶食時の投薬が必要になる場面は今後も来るかもしれません。
手段のひとつとしてストックしておける方法です。
イヌヲはおやつを一つ一つの動作のご褒美として使っているため、当日の散歩・足洗いなど通常の習慣がすべておやつなしになります。
余計なトラブルが起きないよう、当日の行動にも注意しました。
検査当日と半日預け
エコー・レントゲン・血液採取のあと、食後数時間の胆汁の動きを確認するため半日預けることになりました。
預けている間中、ずっと鳴き続けていたと後で聞かされました。
部屋に人がいないと鳴き止まないという一面は、このとき初めて知りました。
担当医からはこの話に関連して、「鳴き続ける犬は腹圧がかかるのため、今後何らかの手術が必要になった場合、傷が開くリスク」を指摘されました。性格的な気質が、医療リスクの判断にも直結する。
この指摘は、今後の管理の方針を考えるうえで重要なことだと受け止めています。

診断結果と今後の管理
胆汁は出ているし回収もされているが、機能としては中央値より低い状態──という説明でした。
先天的に肝臓が小さく、治すことはできない。その診断です。
現在は肝臓の働きを補助するサプリメント(LIV/ブロッコリー由来)を継続しています。
アミノ酸を多く含んだサプリになります。
肝臓そのものを治すのではなく、負荷を減らして数値の悪化を防ぐことが目的です。
今後は定期的な血液検査で数値を追いながら、悪化の有無を確認し続けていきます。
精密検査全体の費用は約5万円でした。
この経験がペット保険についての考え方を改めるきっかけになりました。
よくある質問
- 犬の血液検査で肝数値が高かった場合、まず何をすべきですか?
-
自己判断でサプリや食事変更を行う前に、精密検査で原因を特定することが先決です。
先天性と後天性では対処が異なります。
かかりつけの獣医師の指示に従って検査の手順を確認してください。 - 小肝症はどのような疾患ですか?
-
先天的に肝臓のサイズが小さい状態です。
処理能力が低いため血液検査の肝数値が高く出ます。
根本的な治療はできませんが、サプリメントなどで肝臓への負担を軽減し、数値の悪化を抑えることは可能です。 - 元気な犬に血液検査は必要ですか?
-
必要です。
先天性疾患は外見上の元気さに関係なく存在します。
予防接種のタイミングで合わせて受けられる病院も多く、早期発見につながりやすい選択肢です。 - ペット保険は先天性疾患に適用されますか?
-
保険の種類によります。加入後に先天性と診断された場合でも「既往症」扱いになる商品があります。加入前に先天性疾患への補償範囲を必ず確認してください。
まとめ
「元気そうだから大丈夫」という前提は、あっさり覆ります。
予防接種のついでに受けた検査が、一生付き合う持病の入口になりました。
小肝症は治りません。
ただ、サプリメントで負荷を減らしながら、定期検査で数値を追い続けることはできます。
完璧に管理することが目的ではなく、悪化させないための習慣を積み重ねていく。
それが今のイヌヲとの折り合いのつけ方です。
今後の手術リスクへの備えとペット保険の話は、別の記事でお伝えします。
▼ペット保険に関する我が家の経験や考え方は以下の記事で紹介しています▼


コメント